男性がプロポーズで片膝をつく素敵な理由

プロポーズの際にひざまずき、片膝を立てる行為は最近になって始まった行為ではありません。発端は数百年前、中世のイギリスであったとされています。その時代の騎士は、領主に対して敬意や忠誠心を示す行為として、片膝をついていました。当時の騎士にとって、膝をつくということは敗者の行為であり、恥ずべきものとされていましたが、あえて膝をつくことにより「あなたには敵いません」という態度を示したというわけです。

しかし、こうした敬意や忠誠心を表す行為は、いつしか女性へ対する求愛の表現へと意味を変えていきました。即ち、女性に対して片膝をつくという行為が「あなたになら自分の恥ずべき姿を見られてもかまわない」という最大の愛情表現になっていったのです。これはイギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作品のなかで、女性の前にひざまずき指輪を渡すシーンが何度も登場していることからもうかがい知れます。

英語圏の国に比べると、日本ではプロポーズの際に片膝をつく男性は少ないといえるでしょう。これは日本人が総じてシャイな国民性であることに加え、恥をかくくらいなら死んだ方がマシという武士の文化が存在していたことも原因といえるでしょう。また、どちらかといえば女性が男性に尽くすものという考えをしている人もいるため、なかなかプロポーズの際に片膝をつこうとは思わないのかもしれません。

海外に比べると片膝をつく文化の薄い日本ですが、最近では映画やドラマなどで欧米の文化を身近に感じてられる影響からか、片膝をついたプロポーズをする人も以前に比べ増えてきています。上記したように、片膝をついたプロポーズは最大の愛情表現です。こうしたプロポーズを受けられる女性が、心から愛されていることは間違いありません。

片膝をつき、愛の言葉を告げるプロポーズは、究極のプロポーズといわれています。こうしたプロポーズを受けられるような、魅力的な女性になっていきましょう。